熱中症に備えよう!今すぐできる対策と注意点💦
近年、6月後半から突如30℃を超える真夏日が続き、季節を飛び越したかのような暑さに驚かされることが増えています。特に梅雨明け後は熱中症のリスクが高まります。昨年度の統計では、7月の熱中症による救急搬送者数が6月の約6倍に達し、年間で最多となりました。
暑さが本格化するこの時期、あなたの熱中症対策は万全ですか?今一度、対策を見直してみましょう。
熱中症とは
熱中症は、高温多湿の環境下で体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもることで引き起こされる健康障害です。めまいや吐き気などの症状が現れ、重症化すると生命の危険もあります。屋外だけでなく、屋内でも発症する可能性があるので注意が必要です。
熱中症予防のポイント
- 屋外での対策
日傘や帽子を使用する
日陰を利用し、こまめに休憩を取る
気温の高い日は炎天下での活動や日中の外出を控える
通気性・吸湿性・速乾性の良い衣類(麻や綿など)を着用する
保冷剤や冷却シートで体を冷やす - 屋内での対策
室温をこまめに確認し、28℃を目安にエアコンを使用する
遮光カーテンやすだれ、ブラインドを利用して日差しを遮る
扇風機を併用し、空気を循環させる - 体調管理と暑さに強い体づくり
喉が渇く前にこまめに水分補給をする
栄養バランスの取れた食事を心がける
適度な室温と快適な寝具で十分な睡眠を確保する
日頃から適度な運動を行い、暑さに強い体を作る
熱中症の症状と対処法 - 初期症状
めまい、立ちくらみ
大量の発汗
筋肉痛、こむら返り - 重症化の兆候
頭痛、吐き気、嘔吐
強い倦怠感
意識障害 - 熱中症が疑われたら
涼しい場所へ移動する
衣服を緩め、体を冷やす
水分・塩分を補給する(経口補水液やスポーツドリンクが効果的) - 救急車を呼ぶべき状況
以下の症状が見られたら、迷わず119番通報しましょう。
自力で水分摂取ができない
強い脱力感や倦怠感で動けない
意識がない、または全身の痙攣がある
・職場での対策
2023年6月1日より改正労働安全衛生規則が施行され、職場における熱中症対策が強化されました。各職場では、以下の点に注意しましょう。
・作業環境の温度や湿度を定期的に測定する
・適切な休憩時間と場所を設ける
・作業員に対して熱中症予防教育を実施する
・水分・塩分補給の機会を確保する
熱中症は予防が可能です。自分自身の対策はもちろん、周囲の人にも気を配り、お互いに声を掛け合うことが大切です。この夏を安全に乗り切りましょう!
(参照:環境省熱中症予防情報サイト)